2005年 08月 11日
実録〜ディーラーに抗議する〜その3 |
さて、弁護士のアドバイスで内容証明を用意した。「抗議書」のタイトルで、起こったこととぼくの気持ちを克明に記した。
それを今日、郵便局に持っていこうとカバンに入れていた午前9時半頃、電話が鳴った。お、ディーラーからだ。タイミングいいと言うか悪いと言うか。
電話を取ると、例のサービスマンからだった。
「お車のエアコンの修理が完了したのでいつでも取りにおいでください。いつお見えになりますか?」
「あ、はい。でもそれだけ?」
「は?」
「ブレーキの方はどうだったのですか?」
「あ、ブレーキの方はいろいろテストしたのですが何ともなかったので・・・」
「何ともなかったって、実際に止まりきれなかったんですよ」
「でも足回りもコンピュータも問題なかったんですよね」
「・・・・・・」
「もしもし、で、いつ取りに来られますか?」
来店の日時を決めさせて、とっととこの電話を終わらせたい。そんな意図が見え見えな応対に、怒りが爆発した。
「あのねえ、私はあなたの対処にたいへん怒っています」と、彼の対応について怒っている旨をはっきりと伝え、弁護士に相談した上で抗議文をちょうど今日出すところだと言った。
なぜ怒っているかわかる?と聞くと、「あ、あの二回目にお見えになった時ですよね」と言う。なんだよこいつ、わかってたんじゃん。自分の対応がまずかったかなあと。「対応がまずかったと思ってたのならなんでいままで連絡してこないの?」「いやあ、でもエアコンの修理に2週間近くかかるのは最初に見えた時にお伝えしてあったので」「そうじゃないでしょ、ブレーキの異常もあったと言ってたんだから、それも含めてどんな状況でいつ頃修理が終わるとかあらためて伝えるべきでしょ、その上自分でもまずかったと思ってたのなら、よけいにすぐに連絡するべきでしょ!」「いや、申し訳なかったです」ようやく謝りはじめた。
客観的に言えば、この男は、「謝罪する」ことがどういうことかわかっていない。話しているとますます腹が立ってくる。かなり感情的になってしまい、自分がこれまでいかにアウディを愛してきてその愛情がこんなカタチで裏切られて悲しくてしかなたい、という、電話で言うのもどうだろうねというようなことも言ってしまった。
「とにかく、抗議文はこのまま出しますから。車は土曜日にでも取りに行きますよ。何時に行くか見えたらまた電話します」と言って切った。
正直言って、電話がきた時少しホッとしたのだ。この電話で誠意ある態度をとってくれたら、抗議文を出さなくてもいいかも、と。やっぱり面倒くさいから。ヘタに揉めるより、きちんと謝ってくれてこっちとしても溜飲が下がれば、内容証明を送りつけるなんてしなくてすむ。
ところがこの男、まずいきなりブレーキ異常についてはなかったかのような電話。こっちが言うまでブレーキの話はしない。エアコンが直るのは当然で、ブレーキ異常の方が気になってるに決まってる。なんでそれがわからんの?
その上、抗議文を送る準備しちゃってるよ、と最初の方で言った。これはようするに、ちゃんと謝れば出さないかもよ、って気持ちだったのに、ちゃんと謝らない。結局は土曜日にぼくの方から行くことになったわけだけど、謝罪の意志があるなら、「こちらからきちんと謝りにうかがいます」ぐらい言えばいいじゃん。「誠意を示す」ってことがわかってないのか、誠意がやっぱりないのか。
また客観的な言い方をすると、拳を一度振り上げちゃった人間というのは、闇雲にぶん殴りたいわけではない。拳を振り上げるのは、「自分は怒ってるぞ」と相手にまず伝えたいのだ。伝わったことを確認したいし、伝わった時に相手が深々と頭を下げてくれたら、拳を静かに下げて「わかってくれればいいのだ」と言いたい。
しかし、振り上げた拳を見てかわそうとしたり誤魔化そうとしたりされると、拳を実際に行使したくなる。静かに下げる機会を与えてもらえないと、もう振り回すしかないのだ。
ぼくは拳を行使することにした。内容証明は大きな郵便局でしか扱ってくれない。仕事の合間に渋谷郵便局まで行って抗議文を出した。初めてだったけど、内容証明を受け取ってもらうのは相当重々しい作業だ。三通の押印された書類を渡すと局員が文書が規定通りか(一行の文字数と行数に規定がある)をチェックし、郵便局名と日付のスタンプを捺す。封書にもいくつかハンコが捺され、外見も中身もいかにも公な文書の風情になる。二通を戻され、そのうちの一通を自分で封書に入れて局員にまた渡す。一通は自分で保管、もう一通は局で保管する。これで、ぼくがいつ誰にどんな内容の文書を出したかが公式に証明できるわけだ。
販売店を宛名に出したから、当のサービスマンの前に店の責任者が読むことになるだろう。
あとは「販売店として」ぼくにどう対処するかだ。とは言ってもシンプルなことだ。「販売店として」ごめんなさい、と言うことが基本だ。そしてぼくに振り上げた拳を静かにおろさせてほしい。ようするにそういうことなのだ。
果たしてどうなることやら。続きを待ってね。
それを今日、郵便局に持っていこうとカバンに入れていた午前9時半頃、電話が鳴った。お、ディーラーからだ。タイミングいいと言うか悪いと言うか。
電話を取ると、例のサービスマンからだった。
「お車のエアコンの修理が完了したのでいつでも取りにおいでください。いつお見えになりますか?」
「あ、はい。でもそれだけ?」
「は?」
「ブレーキの方はどうだったのですか?」
「あ、ブレーキの方はいろいろテストしたのですが何ともなかったので・・・」
「何ともなかったって、実際に止まりきれなかったんですよ」
「でも足回りもコンピュータも問題なかったんですよね」
「・・・・・・」
「もしもし、で、いつ取りに来られますか?」
来店の日時を決めさせて、とっととこの電話を終わらせたい。そんな意図が見え見えな応対に、怒りが爆発した。
「あのねえ、私はあなたの対処にたいへん怒っています」と、彼の対応について怒っている旨をはっきりと伝え、弁護士に相談した上で抗議文をちょうど今日出すところだと言った。
なぜ怒っているかわかる?と聞くと、「あ、あの二回目にお見えになった時ですよね」と言う。なんだよこいつ、わかってたんじゃん。自分の対応がまずかったかなあと。「対応がまずかったと思ってたのならなんでいままで連絡してこないの?」「いやあ、でもエアコンの修理に2週間近くかかるのは最初に見えた時にお伝えしてあったので」「そうじゃないでしょ、ブレーキの異常もあったと言ってたんだから、それも含めてどんな状況でいつ頃修理が終わるとかあらためて伝えるべきでしょ、その上自分でもまずかったと思ってたのなら、よけいにすぐに連絡するべきでしょ!」「いや、申し訳なかったです」ようやく謝りはじめた。
客観的に言えば、この男は、「謝罪する」ことがどういうことかわかっていない。話しているとますます腹が立ってくる。かなり感情的になってしまい、自分がこれまでいかにアウディを愛してきてその愛情がこんなカタチで裏切られて悲しくてしかなたい、という、電話で言うのもどうだろうねというようなことも言ってしまった。
「とにかく、抗議文はこのまま出しますから。車は土曜日にでも取りに行きますよ。何時に行くか見えたらまた電話します」と言って切った。
正直言って、電話がきた時少しホッとしたのだ。この電話で誠意ある態度をとってくれたら、抗議文を出さなくてもいいかも、と。やっぱり面倒くさいから。ヘタに揉めるより、きちんと謝ってくれてこっちとしても溜飲が下がれば、内容証明を送りつけるなんてしなくてすむ。
ところがこの男、まずいきなりブレーキ異常についてはなかったかのような電話。こっちが言うまでブレーキの話はしない。エアコンが直るのは当然で、ブレーキ異常の方が気になってるに決まってる。なんでそれがわからんの?
その上、抗議文を送る準備しちゃってるよ、と最初の方で言った。これはようするに、ちゃんと謝れば出さないかもよ、って気持ちだったのに、ちゃんと謝らない。結局は土曜日にぼくの方から行くことになったわけだけど、謝罪の意志があるなら、「こちらからきちんと謝りにうかがいます」ぐらい言えばいいじゃん。「誠意を示す」ってことがわかってないのか、誠意がやっぱりないのか。
また客観的な言い方をすると、拳を一度振り上げちゃった人間というのは、闇雲にぶん殴りたいわけではない。拳を振り上げるのは、「自分は怒ってるぞ」と相手にまず伝えたいのだ。伝わったことを確認したいし、伝わった時に相手が深々と頭を下げてくれたら、拳を静かに下げて「わかってくれればいいのだ」と言いたい。
しかし、振り上げた拳を見てかわそうとしたり誤魔化そうとしたりされると、拳を実際に行使したくなる。静かに下げる機会を与えてもらえないと、もう振り回すしかないのだ。
ぼくは拳を行使することにした。内容証明は大きな郵便局でしか扱ってくれない。仕事の合間に渋谷郵便局まで行って抗議文を出した。初めてだったけど、内容証明を受け取ってもらうのは相当重々しい作業だ。三通の押印された書類を渡すと局員が文書が規定通りか(一行の文字数と行数に規定がある)をチェックし、郵便局名と日付のスタンプを捺す。封書にもいくつかハンコが捺され、外見も中身もいかにも公な文書の風情になる。二通を戻され、そのうちの一通を自分で封書に入れて局員にまた渡す。一通は自分で保管、もう一通は局で保管する。これで、ぼくがいつ誰にどんな内容の文書を出したかが公式に証明できるわけだ。
販売店を宛名に出したから、当のサービスマンの前に店の責任者が読むことになるだろう。
あとは「販売店として」ぼくにどう対処するかだ。とは言ってもシンプルなことだ。「販売店として」ごめんなさい、と言うことが基本だ。そしてぼくに振り上げた拳を静かにおろさせてほしい。ようするにそういうことなのだ。
果たしてどうなることやら。続きを待ってね。
by sakaiosamu
| 2005-08-11 23:08